2019/4


美しい言葉は穢れてしまう、解釈と共に死に耐える

書き出せば無意に読み上げれば塵に

心慰めるものは壊れるために在り

誰もがその空虚を讃え、抑圧を尊び手首に従属をあてがう

叫びも怒りもお飾りの添え物となり

美しい言葉、美しい音楽、描かれた城下へ成り下がる

平坦な韻律、悪徳は定義出来ず

存在し得ない完全無欠の善良を待つ!


僅かばかりの時間の経過

お前の脳内地獄の中

不道徳にも飽きていった

感性最初から死んでいる

言葉遊びに二分化される

単純な世界を誰が望む

抑えられた惨劇の残響

事の道理も絶えた分断

さして問題ない誰かの地獄

案内されるは一人の牢獄

大切にしているのは名ではなく

容れ物を壊す新たな思想を!

新時代誰もが待つだろう

素晴らしい夢だけが膨らみ悪夢を討つ

それは妄想ではなく質量のある現実

語れど得れない書かれた幻想!

目覚めたのだから動き回る

誰もが明確に成りたい者に

成れもしないのに、絶対の神などに!

いたずらな世界に堕ち

一つの間違いのない幸福などは

A4用紙に書捨て

甲に黒鉛を突き立てろ

全てを拒絶し平坦な死を望んでも

憎んだ全ては壊れず

今もお前の頭上でのたうっている地獄